畑名味噌糀店
2024.06.25
TAG TIMESにて掲載中の"徳島の匠をたずねて"。
今回は勝浦町で100年以上続く老舗のお味噌屋さん、畑名味噌糀店6代目の畑名一司さんをご紹介。

添加物などない時代の産物
お味噌屋さんにとっては仕込みの時期でもある冬季。貴重な製造現場を見学させていただいた。こだわりは、手間暇かける本格天然醸造。まずは、味噌のもとになる糀づくりから。お米を「木桶甑(こしき)」で蒸し、冷めたら種糀を混ぜ、ここで4日程度寝かせることで糀が完成する。そして大豆を昔ながらの薪焚き、大きな「おくど」で丁寧に4~5時間程度煮る。通常は大豆を蒸して使うことが多いとのことだが、ここでは大豆を煮ることでじっくりと甘みを引き出す。次に完成した糀に塩を加え、先ほどの大豆と煮汁をしっかりと混ぜ合わせ、さらに細かくすり潰し、およそ1年間蔵の中でゆっくりと発酵させて仕上げる。
大豆は北海道産「トヨマサリ」、お米は徳島県産、塩は鳴門産、そして米糀が合わさることで、味わい深い「畑名みそ」ができあがる。一般的なお味噌と異なり、畑名味噌は糀が多いため、より甘味の強い味噌になるのだそう。糀や塩分の量を調整することで、味噌のラインナップが増える。
毎日食べるお味噌汁に使うお味噌は本当に美味しいものを使いたい。道の駅やスーパーマーケットでも販売されているので、ぜひ食べてみてほしい。





みんなが楽しめる商品ラインナップを拡大中
明治15年の創業当時は、味噌は各家庭で作るのが一般的で、味噌屋ではなく「糀屋」のスタートだった。少しずつ生活様式が変化し、味噌づくりが始まっていったそう。糀屋の名残もあり、地元の方からこのお米を使って糀をつくってほしいというオーダーも多々あるそう。畑名味噌糀店では、お味噌のラインナップはもちろん、糀を使った商品がたくさん並ぶ。
お味噌は、「黒豆味噌」や「2年熟成味噌」など、お料理によって使い分けることができる。また、畑名家でおかずとして並んでいたという、ゆずとちりめんじゃこを組み合わせた「おかずみそ」も大人気。豆腐、ごはんなど何にでも合う。個人的には、唐辛子とニンニクの効いた「おっさん味噌」が癖になる。さらに、このおっさん味噌を使った「焼き肉のたれ」、そして「梅味噌ドレッシング」「柚子ぽん酢」なども販売している。冷凍販売されている甘酒もあり、お子様でも飲みやすいと話題だそう。お味噌を買いに来たはずが、他の商品もつい手にとってしまう感じ。今後も、糀を使った商品をつくっていきたいとのことだ。終始優しい笑顔でお話される一司さんからは、昔ながらの製法や技術は守りながらも、新商品の開発を楽しんでいる様子が伺えた。


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【畑名味噌糀店】
住所:勝浦郡勝浦町三渓樫渕16
営業時間:平日9:30~16:00、土10:00~16:00
定休日:日曜・祝日
詳細▶https://hatana.jp/
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©TOKOLO2024 / TAG
今回は勝浦町で100年以上続く老舗のお味噌屋さん、畑名味噌糀店6代目の畑名一司さんをご紹介。

添加物などない時代の産物
お味噌屋さんにとっては仕込みの時期でもある冬季。貴重な製造現場を見学させていただいた。こだわりは、手間暇かける本格天然醸造。まずは、味噌のもとになる糀づくりから。お米を「木桶甑(こしき)」で蒸し、冷めたら種糀を混ぜ、ここで4日程度寝かせることで糀が完成する。そして大豆を昔ながらの薪焚き、大きな「おくど」で丁寧に4~5時間程度煮る。通常は大豆を蒸して使うことが多いとのことだが、ここでは大豆を煮ることでじっくりと甘みを引き出す。次に完成した糀に塩を加え、先ほどの大豆と煮汁をしっかりと混ぜ合わせ、さらに細かくすり潰し、およそ1年間蔵の中でゆっくりと発酵させて仕上げる。
大豆は北海道産「トヨマサリ」、お米は徳島県産、塩は鳴門産、そして米糀が合わさることで、味わい深い「畑名みそ」ができあがる。一般的なお味噌と異なり、畑名味噌は糀が多いため、より甘味の強い味噌になるのだそう。糀や塩分の量を調整することで、味噌のラインナップが増える。
毎日食べるお味噌汁に使うお味噌は本当に美味しいものを使いたい。道の駅やスーパーマーケットでも販売されているので、ぜひ食べてみてほしい。





みんなが楽しめる商品ラインナップを拡大中
明治15年の創業当時は、味噌は各家庭で作るのが一般的で、味噌屋ではなく「糀屋」のスタートだった。少しずつ生活様式が変化し、味噌づくりが始まっていったそう。糀屋の名残もあり、地元の方からこのお米を使って糀をつくってほしいというオーダーも多々あるそう。畑名味噌糀店では、お味噌のラインナップはもちろん、糀を使った商品がたくさん並ぶ。
お味噌は、「黒豆味噌」や「2年熟成味噌」など、お料理によって使い分けることができる。また、畑名家でおかずとして並んでいたという、ゆずとちりめんじゃこを組み合わせた「おかずみそ」も大人気。豆腐、ごはんなど何にでも合う。個人的には、唐辛子とニンニクの効いた「おっさん味噌」が癖になる。さらに、このおっさん味噌を使った「焼き肉のたれ」、そして「梅味噌ドレッシング」「柚子ぽん酢」なども販売している。冷凍販売されている甘酒もあり、お子様でも飲みやすいと話題だそう。お味噌を買いに来たはずが、他の商品もつい手にとってしまう感じ。今後も、糀を使った商品をつくっていきたいとのことだ。終始優しい笑顔でお話される一司さんからは、昔ながらの製法や技術は守りながらも、新商品の開発を楽しんでいる様子が伺えた。


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【畑名味噌糀店】
住所:勝浦郡勝浦町三渓樫渕16
営業時間:平日9:30~16:00、土10:00~16:00
定休日:日曜・祝日
詳細▶https://hatana.jp/
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