
― Special Interview ―
キャンピングカーのある暮らしを、
もっと当たり前の文化に。
もっと当たり前の文化に。
全国のキャンピングカー愛好家により、いま熱い視線を集めているメーカーが吉野川市鴨島町にある。株式会社アネックスだ。
従来のイメージを塗り替えるシンプルモダンな内装、多様なユーザーニーズを掘り起こす幅広いカスタムバリエーションが、高い評価を受けている。
大阪・倉敷・鴨島の三拠点を巡回し指揮をとる、代表取締役の田中昭市さんにお話を伺った。
従来のイメージを塗り替えるシンプルモダンな内装、多様なユーザーニーズを掘り起こす幅広いカスタムバリエーションが、高い評価を受けている。
大阪・倉敷・鴨島の三拠点を巡回し指揮をとる、代表取締役の田中昭市さんにお話を伺った。

■これまでの歩みについてお聞かせください。
父が昭和39年に大坂で板金工場を創業。サーファーのお客さんから車の改造依頼があったことをきっかけに、需要が増えていったということもあって、キャンピングカーに絞って事業展開していこうと。昭和62年に、ここ吉野川市鴨島町に徳島工場を設けました。

■内装空間が、ホテルのような印象で新鮮です。
ありがとうございます。
インテリアデザインについては、いろいろと試行錯誤を繰り返してきました。
最初の頃は、かなりマニアックな方向けという感じでしたが、ごくごく普通の方へ需要がシフトしていくなかで、デザインは現代的で普遍的なものが良いかな、と思いました。
15年ほど前に、中谷ノボルさんという住宅リノベーションを手がける方と出会い、「キャンピングカーを家にする」という発想に共感し、デザイナーさんも紹介していただき、現状のスタイルに辿り着きました。
インテリアデザインについては、いろいろと試行錯誤を繰り返してきました。
最初の頃は、かなりマニアックな方向けという感じでしたが、ごくごく普通の方へ需要がシフトしていくなかで、デザインは現代的で普遍的なものが良いかな、と思いました。
15年ほど前に、中谷ノボルさんという住宅リノベーションを手がける方と出会い、「キャンピングカーを家にする」という発想に共感し、デザイナーさんも紹介していただき、現状のスタイルに辿り着きました。
■街でキャンピングカーを見かけることが増えました。
はい、確かに。弊社も全国に20店舗ほど提携販売店があり、生産台数も順調に伸びています。
昔は「車中泊」という言葉しかなく、どことなく不審なイメージもありましたが(笑)、今は「動くリビング」という感じで、いろいろな方がキャンピングカーのある生活を楽しまれています。
昔は「車中泊」という言葉しかなく、どことなく不審なイメージもありましたが(笑)、今は「動くリビング」という感じで、いろいろな方がキャンピングカーのある生活を楽しまれています。
■アウトドア好き以外の人にも広がっているんですね。
この間、お客さんから「奥さんと娘さんの買い物を待つ間に、車中で動画をみたり、趣味の時間を過ごせるので癒しの時間が増えた」というようなお話を聞きました。
旅行やキャンプに行く、という非日常の使い方だけでなく、日常生活のなかにキャンピングカーを組み込んでリラックスした時間を楽しむ、というふうに拡がりつつあるのかな、と。
旅行やキャンプに行く、という非日常の使い方だけでなく、日常生活のなかにキャンピングカーを組み込んでリラックスした時間を楽しむ、というふうに拡がりつつあるのかな、と。

■これからの展望について、お聞かせください。
日本のキャンピングカー市場は拡大しているとは言っても、ドイツやアメリカに比べるとまだ数十分の1くらいなんですね。弊社も所属する「日本RV協会」という全国組織があるのですが、キャンピングカーがもっともっと市民権を得るための、地道な啓蒙活動や取り組みが必要だと感じています。
たとえば、「くるま旅」を安心・快適に楽しめるインフラ整備として「RVパーク」という認定を行っていて、いま全国に440ヶ所ほどあります。また、災害時にはキャンピングカーを迅速に貸し出す活動なども行っています。
弊社も、こういった取り組みに積極的に参画して、キャンピングカーという文化を欧米のように深く日本に根づかせていけたらと思います。
たとえば、「くるま旅」を安心・快適に楽しめるインフラ整備として「RVパーク」という認定を行っていて、いま全国に440ヶ所ほどあります。また、災害時にはキャンピングカーを迅速に貸し出す活動なども行っています。
弊社も、こういった取り組みに積極的に参画して、キャンピングカーという文化を欧米のように深く日本に根づかせていけたらと思います。