TAKUMI PROJECT
「司製樽」
樽職人 湯浅 啓司
樽職人 湯浅 啓司












今や樽職人は全国で60人ほどと言われています。しかも、原田さんのように若い年代の職人は少なく、このままではさらに減る可能性が高いのです。
樽職人は、新しい樽を作りだけでなく、「修繕」が必要不可欠です。そして、樽や桶は長く使えば使うほど、いい形になります。たとえば、わたしたちがほぼ毎日食べる味噌や醤油、日本酒を醸造する大桶…長い年月、同じ大桶を使うと微生物が住み着き、その土地ならではの美味しい食品に仕上がります。
皆様のご家庭にも、寿司樽やおひつがあるという方は多いのではないでしょうか?美味しいご飯を食べるのに、欠かせないものだと思います。
しかし、樽は気候変化や経年変化により、木がやせて箍(タガ)がゆるんでしまいます。樽は、直し続けて長く使うもの。修理をしてもらいたいとき、すぐに直せる職人さんがいないと困りますよね…。
樽職人は、新しい樽を作りだけでなく、「修繕」が必要不可欠です。そして、樽や桶は長く使えば使うほど、いい形になります。たとえば、わたしたちがほぼ毎日食べる味噌や醤油、日本酒を醸造する大桶…長い年月、同じ大桶を使うと微生物が住み着き、その土地ならではの美味しい食品に仕上がります。
皆様のご家庭にも、寿司樽やおひつがあるという方は多いのではないでしょうか?美味しいご飯を食べるのに、欠かせないものだと思います。
しかし、樽は気候変化や経年変化により、木がやせて箍(タガ)がゆるんでしまいます。樽は、直し続けて長く使うもの。修理をしてもらいたいとき、すぐに直せる職人さんがいないと困りますよね…。
身近にある“生活雑貨”を作り、修繕する樽職人は、まだまだ沢山の人の役に立つ仕事です、と原田氏はいいます。
1.47都道府県から1名ずつ弟子を募集。
身近にいてすぐ相談できる、樽職人が各都道府県に1人は必要と考える原田氏が全国から弟子を募集されています。現在、埼玉県から弟子入りした方が原田氏のもとで修業中です。
東京で原田氏の展示会に行った際、樽職人になりたい!と徳島に来られたそうです。
東京で原田氏の展示会に行った際、樽職人になりたい!と徳島に来られたそうです。
2.木桶職人集団「結い物で繋ぐ会」
日本各地で、醤油や味噌、酒を醸造する大桶の製造や修理、木桶の魅力を伝えるワークショップやイベントの企画など、100年先も木桶で醸した日本の味が楽しめるよう職人たちが集い活動されています。
今年の5月に、佐渡島にて大桶の作るプロジェクトを企画し、現在では昔ながらの作り方が途絶えてしまった大桶作りに挑戦されています。大桶の大きさは、30石(直径2.3m)。今では樽職人の誰も作ることができなくなったサイズです。1人では大桶を作ることはできないため、技術をもつ職人が全国から集まり、1つの大桶を作ります。こうした取り組みや技術がこの先も繋がっていくために、若き職人の育成が必要となってくるのです。
今年の5月に、佐渡島にて大桶の作るプロジェクトを企画し、現在では昔ながらの作り方が途絶えてしまった大桶作りに挑戦されています。大桶の大きさは、30石(直径2.3m)。今では樽職人の誰も作ることができなくなったサイズです。1人では大桶を作ることはできないため、技術をもつ職人が全国から集まり、1つの大桶を作ります。こうした取り組みや技術がこの先も繋がっていくために、若き職人の育成が必要となってくるのです。
島根県にある有限会社森田醤油店様で
組みなおした醸造用木桶
組みなおした醸造用木桶

原田氏は、仕事はすべて繋がっているといいます。樽を作る際に使う道具・鉋(かんな)は鍛冶職人が作るもの、味噌や醤油を発酵させる道具・大桶は樽職人が作るもの、仕事の分野は違いますが、どこかでみなさんの仕事はつながっているのです。
樽や桶は、もともと結い物と呼ばれ鎌倉時代から作られてきました。ずっと昔に先人たちの考えた技が、今もこうして若き職人により未来へ語りつながれようとしています。先人たちが生み出した技と知恵は何年たっても最先端です。
樽や桶は、もともと結い物と呼ばれ鎌倉時代から作られてきました。ずっと昔に先人たちの考えた技が、今もこうして若き職人により未来へ語りつながれようとしています。先人たちが生み出した技と知恵は何年たっても最先端です。

「司製樽」
阿南市那賀川町町原54-3
阿南市那賀川町町原54-3
TAKUMI PROJECT
徳島県の「匠」を紹介!